最良のインプットができる読書ですが、ただ漫然と読むだけでは、知識を効率よく吸収できないこともありますよね。
「読んでもすぐに忘れてしまう」
「読み終えるまでに時間がかかる」
悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、知識を効率よく吸収できる本の読み方を解説します。
本の内容をすばやく深く理解して、実生活に役立てるヒントになるはずです。
知識の吸収効率を上げる本の読み方 6STEP
本をどのように読んだかで、その内容の理解や記憶に大きな差が生まれることがあります。
ただ漫然とページをめくるのではなく、効率的に知識を吸収するための工夫が必要です。
ここで紹介する読むテクニックを用いれば、学びの質が格段に向上するでしょう。
以下の6ステップで解説していきます。
一つずつ解説します。
【1】目的を設定する
本を読む前に、まずは「なぜこの本を読むのか」という目的を明確にしましょう。
目的が定まっていれば、重要な情報とそれほど重要でない情報を自然に取捨選択できます。
例えば、仕事で必要な知識を得たい、趣味を深めたい、あるいは実生活で役立つヒントを得たいなど、自分自身の中に明確なゴールを持つことがポイントです。
【2】全体像をつかむ
本の全体像を把握することは、内容を理解する鍵です。
まずは表紙と帯、目次、そしてまえがき、あとがきにざっと目を通してみてください。著者が伝えたい大まかな内容や本の構成がわかります。
本の全体像をつかむと、どこを重点的に読むべきかイメージがしやすくなります。また、これにより無駄な箇所を読み飛ばし、必要な情報だけを効率よく集めることができます。
私がとくに重要視しているのは、目次とまえがきです。
目次は本のガイドマップのようなもので、どのような流れで話が展開するのかを理解できます。
また、まえがきは著者の主張や出版した意図が端的に表現され、全体像をつかむのに重宝します。
【3】スキミング(拾い読み)をうまく使う
スキミングとは、重要なポイントをつかむために、ざっと目を通す読書法のことです。拾い読みとも言います。
全てのページを詳細に読む込むのではなく、大事なキーワードや核となるページを拾っていきます。
まずは、見出しや最初の一文、太字になっている部分を意識すると良いでしょう。重要なトピックが見つかったらじっくりと目を通します。
スキミングを効果的に使うことで、詳細に読み込む前に必要な情報を察知でき、さらに深く読むべき部分が見えてきます。
これにより、時間を効率よく使いながら、重要な情報を逃さずキャッチできます。
【4】気になったところに目印をつける
読んでいて、とくに興味を引かれた部分や、重要だと感じた箇所には、なんらかの形で目印をつけておくと良いでしょう。
これによって、あとでその箇所をすぐに見返すことができ、理解が深まります。
ここでは、具体的な目印のつけ方として、ドッグイヤーと線を引く方法を紹介します。
ドッグイヤー:ページ単位の目印
ドッグイヤーとは、ページの角を折り曲げて目印をつける方法です。
シンプルですが、あとで見返したいページをすぐに見つけることができます。とくに章全体が印象深いと感じたときなどに便利です。
何度も見返したいページには必ずドッグイヤーをつけておきましょう。あとで読書メモや感想を書くときにも重宝します。
書籍の痛みが気になる人は、ふせんを使うのも良いでしょう。
線を引く:言葉・文章単位の目印
文章中に線を引くことは、その箇所が重要であることを強調するための効果的な方法です。
とくに響いた言葉や再確認したい情報に蛍光ペンなどで目印をつけておきましょう。あとで読み返す際に、自分が重要だと感じた箇所がひと目でわかるため便利です。
ただし、あまりにも線を多用すると、目立たなくなってしまうので、ここぞというポイントに絞るのがコツです。
また、単に線を引くだけでなく、その周囲に簡単なメモを書き込んでおくと、あとで見返した際の理解が深まります。
【5】目印をつけた部分を復習する
読書を終えたあと、目印をつけた箇所を集中的に復習することで、重要な知識を自分のものにできます。
少し時間を置いて、ドッグイヤーや線を引いた箇所を読み返しましょう。すると、その情報がより鮮明に記憶に残ります。
まえがきや、あとがきも参考にしながら、全体の流れを見直すのも効果的です。復習を通じて、内容をしっかりと頭に入れて、理解を深めましょう。
最初からすべての内容を頭に入れるのは難しいですが、目印を頼りに繰り返し読めば、効率よく知識を吸収できます。
【6】アウトプットする
読んだ内容をアウトプットすることは、知識をより深く定着させるために非常に効果的です。
アウトプットの方法としては、
- ノートやメモアプリに要点をまとめる
- 他者に説明する
- SNSで感想をシェアする
などがあります。
これにより、頭の中で思考が整理され、自分の中にしっかりと知識が蓄積されます。
アウトプットは最後のステップに書きましたが、読み終えるまで待つ必要はありません。
むしろ参考になった部分や刺さったポイントがあれば、すぐにアウトプットしましょう。知識は鮮度も大切です。
学びの読書を楽しくするコツ
知識を得るための学び読書をより楽しくするコツを知っておくと、読書体験が大きく変わります。
自分に適した方法を見つけましょう。
ここでは、4つのアプローチを紹介します。
気になる章だけ先に読む
本をすべて最初から最後まで読む必要はありません。
興味のある章や気になるトピックだけを選び、先に読むことで、最も知りたかった情報を効率よく得ることができます。
もし読んでみて自分に合わないと感じたら、無理に最後まで読まない勇気も大事です。気になる部分の先読みを活用し、自分に合った本を見つけましょう。
読む時間を設定する
忙しい中で読書を習慣化するには、読む時間を設定することが大切です。これには、「タイミング」と「タイム」の2つの観点があります。
読む時間帯(タイミング)を事前に設定する
一つ目は、あらかじめ読むタイミングを設定しておくことです。読書を一日のスケジュールに組み込むことで、自然と優先順位があがります。
例えば、朝食までの15分、ランチタイムの20分、お風呂上がりの30分などです。
自分のライフスタイルに合わせて、具体的に読むタイミングを決めておくと良いでしょう。
正確な時刻に縛られる必要はありません。毎日やっていることの前後に読書の予定を組み込むだけです。
これに慣れてくると、楽しみな予定が一つ増えます。
読む時間(タイム)に制約を設ける
二つ目は、読む時間(読書タイム)に制約を設けることです。
例えば、「今から15分だけ読む」と決めて、スマホの通知など外部の情報をすべて無視して、目の前の本だけに集中します。
時間を決めて読書を行なうと、インプットの質と読む速度が上がるため、モチベーションにもつながります。
10分~15分でいいので、読書に集中する時間を作ってみてください。
むしろ1時間以上の長い時間を設定すると、途中で集中力が切れるので、短時間の設定がおすすめです。
同じジャンルの本を複数冊読む
同じジャンルの本を複数冊読むことで、多角的な知識が得られ、視野が広がる感覚を味えます。
最初の本で得た知識を基に、次の本を読むとより理解が深まり、記憶にも定着しやすくなります。
また、著者によってアプローチや見解が異なるため、複数の視点から物事を考える力を養えます。
初めての分野に挑戦するときや、読書経験の少ない人に適した方法です。
色んなジャンルを無計画に読むよりも、ジャンルを絞って読んだほうが、効率良く知識を吸収できるでしょう。
「読書革命」という本でも、同一ジャンルの本を4冊購入することを推奨しています。こちらも参考にしてください。
(前略)自分の「思考の軸」を鍛えるために最適な本を選ぶための第一歩は同一ジャンルの本を4冊買うことです。(中略)同じジャンルの本であっても、何冊も新しい本を読むことが重要なのです。
引用:「本の読み方」で人生が思い通りになる 読書革命/金川顕教
オーディオブックで聴いてから読む
オーディオブックは、本の大まかな内容や流れを把握するのに適しています。活字が苦手な人は、オーディオブックを聴いてから書籍を読むのもおすすめです。
あらかじめ本の概要をつかんでいるので、読んだ内容が頭にスッと入ってくる感覚を味わえるでしょう。
また、オーディオブックで興味をもったタイトルに絞って購入すれば、読書時間はより充実します。
この使い方をするなら、オーディオブックの定額聴き放題サービスがおすすめです。
対象書籍を何冊聴いても追加料金がかからないので安心です。
おすすめのオーディオブックは、「Audible」と「audiobook.jp」です。
Audibleのほうがラインナップが豊富で満足度が高いです。コスパを重視するならaudiobook.jpが良いでしょう。
以下の記事で特徴や登録方法などを解説しているので、参考にしてください。
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まとめ:自分に合った本の読み方を試そう
本記事では、知識を効率よく吸収できる読書法を解説しました。
なんとなく読むのではなく、目的を明確にして、読み方を工夫すれば、知識の吸収効率は劇的に上がります。
読書は千差万別、十人十色です。今回紹介した方法を試しながら、自分に最も合った読書スタイルを見つけてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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