読書は知識を広げ、心を満たしてくれる有意義な時間です。読書を習慣にすれば、生活に役立つ知恵が増え、思考もアップデートし続けられます。人間的にも成長できるでしょう。
しかし、日々の忙しい生活の中で、「読書を習慣にするのは難しい」と感じる人も多いでしょう。
そこで本記事では、読書を習慣化するためのコツや具体的な方法を紹介します。
私の実体験をベースに、実際に効果のあったものだけをまとめました。30代まで読書をしてこなった私が、毎日読書を続ける糧となった方法です。ぜひ参考にしてください。
読書を習慣化するためのコツ
「読書を始めたいけれど、続ける自信がない」という人に向けて、読書を習慣化するためのコツを6つ紹介します。カンタンで効果のある方法です。
自分に合ったものを無理のないペースで始めてみてください。
環境を最適化する
読書を習慣化するには、自分に合った環境づくりが欠かせません。自分にとって読書がしやすい、あるいは集中しやすい環境を見つけましょう。
まずは、自分に最適な「時間」と「場所」を探すのがベストです。
早朝のひとり時間や寝る前のリラックスタイム、通勤・通学、ランチタイムなど、日常の中で読書を取り入れやすい時間を見つけましょう。また、お気に入りのカフェや書斎など、自分にとって集中できる場所もあるはずです。
「時間」や「場所」という切り口で、読書に最適な環境を探しましょう。
目標は小さく設定する
続けるためには、達成感を得ることも重要です。そこで、小さなゴールを設定しましょう。
はじめは、「1日1ページ」「1日15分」といった具体的かつ簡単な目標で構いません。小さなゴールであってもクリアすることで、読書を続けるモチベーションが保たれます。
まずは、たくさん読むよりも、小さくても毎日続けることを優先しましょう。
読書記録をつける
読書記録をつけることは、習慣化に役立ちます。読んだ本のタイトルや日付、簡単な感想などを書き留めることで、達成感やモチベーションを保つことができます。
読書記録は、ノートや手帳、スマホアプリなど使いやすいものであれば、何でも構いません。
私のおすすめは、「ブクログ」という読書記録アプリです。
本のタイトルを検索して、登録するだけのシンプルな仕様なので、ストレスなく使えます。もちろん、読書メモや感想なども書けますし、登録した本はあとで一覧で確認することもできます。
読書記録自体が億劫になってしまうのは本末転倒なので、まずは3分以内でできる簡単な方法でトライしてみましょう。
便利な読書ツールを活用する
技術の進歩によって、読書の分野においても便利なグッズやサービスが増えています。なかでも、読書の習慣化に大きく寄与するのが、電子書籍とオーディオブックです。
スマホがあれば読書ができるので、読書のハードルがかなり下がります。
電子書籍では、Amazonの「Kindle」が有名です。Amazonサイト内で電子書籍を購入すると、すぐにKindleアプリでダウンロードができ、そのままスマホで読書ができます。
対象書籍が読み放題になる「Kindle Unlimited」というサービスもあります。
オーディオブックは、Amazonの「Audible」が人気ですが、Audible会員になれば、スマホアプリから書籍をダウンロードし、そのままスマホで書籍の朗読音声を聴くことができます。
こうした読書アプリを使うと、場所を問わず好きなときに読書ができます。紙の本が手元になくても読書できるのは、大きな利点。
また、オーディオブックは一度再生してしまえば、そのあとは操作不要。車の運転中やランニング中、家事をしながらでも読書ができます。
自分に合った読書スタイルを見つけることも、習慣化をするうえで大切です。
読みたい本をストックしておく
読書を習慣にするには、常に読みたい本がある状態がベストです。自分の興味や学びたいテーマに基づき、読みたい書籍リストを作成しておくのが良いでしょう。
書籍リストは、ノートや手帳、スマホアプリなど、ふだん使っているもので構いません。
なかでもおすすめは、Amazonのリスト機能です。私は読みたいと思った本があれば、すぐにAmazonのリストに追加するようにしています。リストを開けば、すぐにAmazonで購入できるので便利です。
また、SNSで読書家アカウントをフォローしておくのもおすすめです。毎日のように、面白そうな本の情報が流れてきます。気になる本は、ブックマークしておきましょう。ブックマークが書籍リストの代わりになるので、重宝します。
私のX(旧Twitter)アカウントでも、本の紹介や書籍レビューを投稿しています。アカウント自体が書籍リストになるよう工夫しているので、よければ選書の参考にしてください。
読書家アイデンティティーを形成する
読書を習慣にする場合、マインドも重要です。なかでも大切なのが、読書家アイデンティティーの形成です。
簡単にいうと、「自分は読書家である」というセルフイメージをもつことです。
結果ベースのアプローチ(月に10冊読む)よりも、アイデンティティーベースのアプローチ(私は読書家である)のほうが、習慣形成には寄与します。
私もSNSで読書家と名乗ったり、趣味は読書と公言するようになってから、読書時間が増えました。
このことは、「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」という本の第2章に書かれています。目から鱗でした。読書の習慣化を目指すうえで必ず読みたい一冊ですね。
読書時間の最適化とマネジメント法
読書時間の確保は重要ですが、忙しい日常の中でどう工夫するかが課題です。ここでは、具体的な時間の最適化方法を紹介します。
スキマ時間をフル活用する
読書時間を生み出すうえで一番に考えたいのが、スキマ時間の活用です。通勤時間や待ち時間など、ちょっとしたスキマを有効活用すれば、日々の読書量が自然と増えます。
ハッキリ言うと、読書にまとまった時間は必要ありません。10~15分程度のスキマ時間があれば十分です。むしろ、短時間のほうが集中できるので、記憶にも残りやすくなります。
スキマ時間の読書では、先ほど紹介した電子書籍やオーディオブックが有用です。紙の本と違い、スマホを開けばすぐに読書が始められます。自宅では紙の本、外出先ではスマホ読書と使い分けるのもおすすめです。
まずは、長時間の読書から、スキマ時間の読書に軸足をうつしましょう。意外とそのほうが読書が捗ることを実感できるはずです。
読むタイミングを決めておく
読書時間を生み出すもう一つの方法は、読書をスケジュール化することです。つまり、あらかじめ本を読むタイミングを決めておきます。一日のスケジュールに組み込むことで、自然と読書の優先順位があがります。
正確な時間に縛られる必要はありません。毎日やっていることの前後に読書を組み込みます。
例えば、朝食や夕食を食べる前、お風呂や歯磨きの後、ランニング習慣がある人は走った後でもいいでしょう。
またオーディオブックを使う人なら、洗濯を畳みながら、食器を洗いながらなど、家事と聴く読書をセットにしておくのも効果的です。
「時間ができたら読書をしよう」ではなく、「読書はこのタイミングでやる」とあらかじめ決めておきましょう。
自分で決めた規律を守って読書をすることで、自分のペースで読書ができ、習慣化も容易になります。
読書の習慣化に失敗しないための心構え
読書習慣を持続させるには、失敗しないための心構えが大切です。無理なく楽しく続けられるよう、以下の点に留意しましょう。
読めない本があっても気にしない
いわゆる世界の名著やSNSで話題の書籍など、よく目にする本でも難解な本が存在します。
読書の習慣化という観点では、難しい本を読み始めてしまったら途中であきらめてください。最後まで読めないことを気にする必要はまったくありません。別の本を読みましょう。
自分の知識レベルや興味・関心の度合いによって、読める本と読めない本が出てくるのは仕方ないことです。無理して最後まで読もうとせず、続きが気になってついページをめくってしまうような本を選びましょう。
最初から最後まで読もうとしない
ビジネス書に関していえば、最初から最後までぜんぶ読む必要はありません。「ぜんぶ読まなければ…」といった義務感は捨てましょう。
もちろん、すべて読み切りたい本もありますし、結局ラストまで読んでしまった本もたくさんあります。ですが、ぜんぶ読み切ることを前提に読書を始めると、窮屈すぎます。読書をやめてしまう原因にもなるでしょう。
気になるページだけ読む、自分が学びたいことが書かれた章だけ読むなど、柔軟な読み方で続けましょう。
短期間で成果を求めないこと
読書を習慣にしたいなら、短期間で成果を求めないことも大切です。当たり前ですが、読書の効果はすぐには表れません。
「伝え方の本を読んだけど、一向にプレゼンが上達しない……」といったことは、よくあります。
本を読んで実践や行動を繰り返すうちに、じわじわと効果を実感できます。成果が出るのは数か月後、苦手な分野だと数年後になる場合もあると心得ておきましょう。
まずは知識が増えていくことを楽しみ、次にアウトプットや実践を通じたトレーニングによって、できることが増えていく過程を楽しむのが一番です。長期目線で読書を続けていきましょう。
まとめ:読書習慣で人生を豊かに
読書を習慣にすることで得られるのは、単なる知識以上のものです。
本から得た刺激やインスピレーションは、人生をポジティブな方向へと変えてくれるでしょう。新しい考え方や価値観を探求することで、人生はより深いものになります。
読書を続けることは、ビジネススキルだけでなく、心の豊かさや視野の拡大、人間関係の改善など多くの恩恵があります。読書で得た知識は、ぜひ仕事や私生活のなかで積極的に使ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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